これからのあなたへ 〜仕事観06〜

後継者を育てる

会社で異動や退職の時に
業務引継ぎを行った際に
私自身、感じたことがあります。

やり方だけを引き継いでも、
相手はこれから勉強して
理解をしていかなければならないので、
うちの会社では引継ぎを行うたびに
その業務のレベルが下がってしまいます。

本来ならば、
レベルを落とさないようにマニュアルが
完備されているべきなのですが、
マニュアルの作成すらも、日常業務では
追い付かず、どこの部門でも口頭説明が
メインになってしまっています。

とてもじゃないないけど、
メモの取り合忘れ、
聞き逃しなど、このやり方で
完璧は無理です。

時々うちの会社にはプロと
呼べる社員はいるのだろうか?
と疑問に思うこともあります。
やっている事も意識もアルバイト社員と
変わらないと感じる人もたくさんいます。

日常でプロ集団として必要なスキルを持った
社員を育成していくこと、
そしてプロとして行う業務の標準が
きちんと定まっていること
が大事だと思います。

それともう一つ自分で大切だと思っている
ことがあります。

それは自分のこれまで学んできたことのうち、
スキル以外のノウハウや考え方、
業務を行う上でのエキスを残す、
という事です。

後輩に後を託そうと思った時、
私が望むことは、
私と同じように出来る事ではなく、
さらにその先を行った仕事が出来るように
なってくれることです。

後輩にはゼロからスタートしてもらうのではなく、
少しでも私の進んだところに近いレベルから
スタートして、私が数十年積み上げてきた
更に先を進んでもらいたいと思っています。

それが人や会社の成長だと思いますし、
人類の歴史で、猿から人へ進化した事も
ざっくり言うと、同じことの繰り返しではなく、
先人の先を進んだから出来た変異だと
思います。

エキスを残すとは、
それほど大それたことではなく、
自分の経験上、うまくいった事、
逆にうまくいかなかった事、
仕事をする上で大事にしてきたポリシー、
などその人その人の経験から培ったものです。

そのプロセスを山本五十六の言葉

「やってみせ、言って聞かせてさせてみて、
 褒めてやらねば人は動かじ」

に乗せて行うことが大事だと思っています。
マニュアルに書いてある文字だけでなく、
その裏にある何故、何のために、
誰のための仕事なのか、
自分はそこにどのような思いを乗せるのか、
ということが本来の後継者育成になると思います。

やり方とともに意志や思いを引き継ぐ
ということが本当の引継ぎなんだと思います。

そういう意味では引継ぎや後継者育成にも
「ことばの力」はとても大切な要素です。


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