昨日、県内の不動尊に行った時の事を
写真とともに掲載しましたが、
そこには仁王様や観音様、
いろいろな表情の像がたくさんありました。
穏やかな表情、怒りの表情など、
これらはきっと私たちの心にも通ずる
ものがあるのだろうと思いながら見ていました。
表面には見えない心の奥底には、
たくさんの表情が隠れているのだと思います。
誰でも余裕のある時には、
周りにも目配り、気配りができ、
カッコつけられるものですが、
切羽詰まったとき、追い詰められた時、
余裕のない時に、普段と変わらない
人間性を保てるかというと、
なかなか難しい事だと思います。
そのような時にボロが出ます。
そしてその人の本性が見えてしまいます。
コロナが日常生活の中で、
ジワジワと音も経てずに近づいてきています。
自分たちの安心・安全が確保されずに
助かる命さえ放置せざるを得ない環境で、
私を含め多くの人がジワジワと
気が付かないうちに追い詰められている事を
感じているのだと思います。
誰かが言っていました。
「この2年間で日本人は、無責任に
人を批判、批評するのが上手になった」と。
私は学生時代に学んだ「マズローの欲求5段階説」
そのものだなぁと思います。
これは人間が欲求を満たす優先順位を
段階的に表したものです。
①生理的欲求
食欲や睡眠、排せつなど生理的欲求が一番最初
②安全の欲求
①が満たされると、次に外敵に襲われない安全な場所
病気にならない環境など安全欲求が2番目。
③社会的欲求
3番目に来るのが、仲間や会社、チームなど、
所属や愛情など、社会生活の欲求が3番目。
④承認欲求
続いて、社会生活を送るうえで、誰かに認められたい、
という承認の欲求が4番目
⑤自己実現の欲求
自らの欲求、可能性、使命などを実現したいという欲求
今の日本の現状は、五輪開催などもあり、
コロナ対策は、世界の中でも最も遅れた対応となり、
さしずめ②の安全の欲求すら脅かされた
状態だと思われます。
学説的に、この①、②のレベルは、
獣と同じ本性のみで生きている状態
と言われています。
改めて本性丸出しの人間ほど、
怖くて醜い獣はいないのでは？
と思ってしまいます。
お釈迦様や観音様、
仁王に阿修羅に不動明王などを見て、
人間の煩悩の怖さを改めて考えさせられます。
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