人事を尽くして天命を待つ

これは私が小学生の時に知った言葉で、
ずっと好きな言葉として、事あるごとに取り上げていました。

当時水島新司さんの野球漫画が流行っていて
その中の一つ、「ドカベン」に出てくるエースピッチャー
里中 智(さとなか さとる)が肘のケガを克服して
マウンドに戻ってきたとき、
投げる直前に、この言葉を思い浮かべていました。
当時小学生だった私は、「なんてカッコいい言葉なんだろう!」と
その文字が頭に焼きつきました。

それから時は流れて、社会人になり、
会社の他部署の先輩と一緒に残業をしていた時、
残念な事がありました。
夜も遅くなり、日付が変わろうとしていた時、
その先輩が一言。

先輩:「人事を尽くして天命を待つ。後は運を天命に任せてもう帰ろう!」

私 :「いやいや、ちょっと待ってください。
    まだやることあるでしょ。
    人事を尽くしてないし・・・。」

先輩:「いや、大丈夫、大丈夫。誰も見てないし、
    俺たちはやる事やったってことで。」

その時思いました。
(自分が大事にしている言葉、こんなに軽く使う人もいるんだな。
やることやらないで、運を天に丸投げしたって、
いい方向に進むわけないよな。)
案の定、その仕事は翌日ボロボロでした。

ものごとを進めるとき、確かに人知を超えた、
何かわからない、見えざる力が働くことって確かにある。
でもそれはきっと、純粋な心で、
ひたむきに頑張ってきた人への
神様からのご褒美。

やましい心か純粋な心か、
本当に人事を尽くしたか、尽くしてないか
誰が見てるとか、見てないとか関係ない。

それ以降、この言葉を使う時はいつも思う。

「本当に人事を尽くしたか?」

お天道様は何でもお見通しだ。

ちなみにドカベンの里中投手は、途中登板ながら
相手をきっちり抑えて、試合に勝ちました。
カッコ良かった!!


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