人が手に持てる物には限りがあります。
あれもこれも手に持とうとしても
限界を超えればこぼれ落ちます。
なので何か新しい事を始めようとする時や
エネルギーを集中させたい時には、
今手につかんでいるものを手放し、
新しい物をつかみにいくという
言い方をよくします。
ビジネスの世界では
新規事業を行う時や
新しいビジネスモデルを
構築するときによく言われます。
しかし何かを手放そうとすると
部門リーダーは「やめる」ということを
上申できないが為に、何も手放さずに
新しいものをつかみに行こうとします。
当然担当者は、
あれもこれもつかみにいった結果、
一つこぼして、それを拾って、
拾った拍子に違うものをこぼして、
次にそれを拾って、またこぼす、
の繰り返しになってしまいます。
新しい事を始める時に必要なのは、
担当者に気合や根性論で
無理をさせる事ではなく、
既存の何かをやめる覚悟だと思います。
当然生産性が一時的に落ちる事も
あり得ます。
新しく始めた事が最初から
順風満帆とは限りません。
成果も思うように
上がらないかもしれません。
やめる覚悟、生産性のダウン、
そういった事を想定の範囲に置かない
玉虫色の計画は、結果的にうまくいきません。
二兎を追うものは一兎をも得ず。
昔のことわざ通りです。
欲張って二兎どころか、
三兎、四兎と欲張ってもなおさらです。
本当に達成したい事は何なのか?
まずは欲張らずに集中することが
大切です。
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