貧しい国と犯罪

日本の治安の現状は
決して良い状態ではありません。

かつては世界で最も治安の良い国、
ということでしたが、
最近の強盗事件や通り魔刺殺事件、
詐欺事件や窃盗、
あおり運転、ひき逃げ事件などの
報道を見ると、
今はもう、治安の良い国という
言葉は当てはまりません。

人の物を取る、傷つける、
知らぬ存ぜぬでシラを切る、など
日常茶飯事になってしまっていると
感じます。

世界を見渡すと、国自体が貧しい国や
国が豊かでも、スラム街など、
経済格差で貧しい地域のある国など
様々ですが、どちらも治安は決して
よくありません。
犯罪の温床とも言われています。

しかし、それには理由があります。
それは貧しさゆえ、生きていくために
必死だからです。
まず自分や家族の命を守るため、
食べていかなければなりません。

マズローの欲求5段階という理論では、
人の欲求は次の通り5段階の順番が
あります。
①生理的欲求
 排泄や空腹などの欲求です。
②安全の欲求
 生活していくための安全確保です。
③所属の欲求
 安全が確保されると社会的な
 繋がりが欲求として出てきます。
④自尊と承認の欲求
 周囲に認められたい欲求です。
⑤自己実現の欲求
 ありたい姿の実現に向けた
 欲求です。

つまり今の日本は①や②のレベルの
国だから、このような状況になって
きているのだと思います。
ただ犯罪を容認しているわけでは
ありません。
先進国とは言いながら、④や⑤を
論じられる国ではないのです。

かつて戦後の日本もそうでした。
先日のブログ「はだしのゲン」で
描写されている一部は、
そういう事なのです。

今の日本における
決定的に足りない部分というのは、
そのような本質を考えたり、
正そうとする力が働かないことです。

日本の犯罪が無差別、非道になって
きたことと、貧困は決して無縁では
ありません。

合理化や生産向上の陰で、
このような実態になっていることや
企業がコスト削減で、賃金を抑え、
人員カットすることと無縁では
ありません。

起きている事だけを見ずに
起きている原因も見なければ
事態は好転しません。

それが出来ない今の日本。
これこそ貧しい国の象徴です。

一時が万事

小さな一つの事が、全てを表します。

犯罪も経済も政治も教育も
起きている事象だけの対処では
結果は何も変わりません。
因果応報という諺があるように
原因という本質を変える対処が
必要なのです。

本質から外れた施策は、
誰かのただのエゴ。

忘れてならない事は、
人は国力、人は財産
ということです。


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