自分を知る

世の中の出来事を見ていると、
自分を知っている人の行動は
やっぱり違うなぁ、と思います。

先日トヨタ自動車の豊田社長が
66歳で会長職へ退き、
若い方へ社長を譲られていました。
理由は「私は古い人間」だから、
ということでした。

他にも色々な事情があるにせよ、
このように言える事自体、
自分を知って、社内を見ている、
ということを感じます。

自分を時代と照らし合わせて、
古いと言えるのは、自分の事を
しっかり理解しているから、
だと思います。

日本の国を見ても、会社を見ても
自分を理解していない人の
なんと多いことかと、
思ってしまいます。

育児休業中のリスキリニングといった
的外れな少子化対策、賃金対策、
経済評価について、デフレに
陥っていないという点で成果を
上げたとか、
原子力オンリーで、自然エネルギーを
活用拡大できない
エネルギー政策の失敗など、
上げればキリがありません。

まさに時代を理解できていないが故の
失敗の数々に他なりません。

以前も書いたことがありますが、
吉田拓郎さんのアルバム、
「新しい船を動かすのは、
　古い水夫じゃないだろう」
そのものです。

国も会社もリーダーシップを
とる人だけではなく、
どのような立場でも
自分を知る事は必要です。
自分を理解していな人ほど、
もっともらしい事を言いますが、
大多数には理解されない、
意味のない言葉になってしまいます。

知識だけではなく、
自分をしっかり理解できれば、
自ずと自分の言動も変わるもの
だと思います。