日本人の猿まね

高度経済成長期、
戦後の復興を果たした
大きな要因の一つとして、

「日本人の猿まね」

という事が良く言われました。

欧米の技術に追いつくため、
先進技術や生産方法を
真似して作るということです。

車やオーディオ、カメラなど
Made In Japanの根幹を
支えてきた産業もそうです。

さらに日本では独自の技術として
品質に加えて、コンパクトにする
という技術を磨きました。

小さなエンジン、
小さなボディ、
オーディオプレーヤー、
コンパクト一眼レフなど。

結果的に最初は猿まねと
言われていましたが、
それを日本独自の技術として
確立していきました。

決して猿まねは悪い事では
ありません。

しかしやり方(形だけ)を真似すれば
同じような業績が残せるという
安易な発想で真似をしても
決して上手くいきません。

トヨタ自動車の看板方式、
京セラのアメーバ経営、
パナソニックの松下塾など。

これらの方式や経営を行って
上手くいった会社は
どれほどあるのでしょうか?

私の会社も同じ事を取り組んで
いますが、何十年やっても
成果はさっぱりです。

結局、最初は猿まねでも、
それを自社にあったように
取り組まないと上手くいかないし、
形だけを真似してもダメだ
という事だと思います。

人も同じです。
ある程度は真似だけで
成長しても、それ以上は
ありません。

経済でも会社でも個人でも
猿まねからオリジナルを
確立する、ということを
忘れてはなりません。


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