夢を見させてハシゴを外す


先日、テレビ番組の中で
最近のSDGsが表面的になっていると
言われている方がいました。

私も同感です。

どの企業のHPを見ても
誰ひとり取り残さない17の目標や
社会貢献活動への取り組みが
記載されていますが、
社員が奉仕活動の名の下に
業務を行なっているようにしか
見えません。


うがった見方かもしれませんが、
企業、経営者の自己満足に
思えてしまうのです。

またテレビ番組の中では、
このような事も言われていました。

カンボジアやアフリカ、
いろいろなところで学校や図書館が
日本からの寄付金で作られたけど、
作って終わりのところが
たくさんあるとのことです。

番組では次のように言っていました。
「現地の人は、学校や図書館で
 学んだことを活かして、
 自分の将来の夢を見ました。
 あんな事もこんな事も
 やってみたい。
 収入を得て、綺麗な洋服を着て
 美味しいものもたくさん食べたい。
 でも現実は学校が出来ただけで
 終わってしまっている現状が
 たくさんあります。
 夢を見るだけ見させて
 ハシゴを外す。
 これほど残酷なことはない。」と。

日本も安い国になり、
先進国の中でも貧困率が高い国に
なりました。

綺麗ごとのSDGs推進よりも
目の前の生活を立て直すことを
私たちも考えなければなりません。
だからやりっ放しになるのです。

国や企業も本気で
17の目標を達成しようと思うなら、
ボランティア精神だけではなく、
足元の国民、社員の幸せを
見極めて推進するべきだと思います。

安易に手を差し伸べて
後から突き放すぐらいなら、
最初から手を出すのはやめましょう。

誰のための、何のための
SDGsなのか、今問われています。


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