幸福学と幸福度ランキング

最近いろいろな価値観がある中で、
「え、こんなものまでランキング?」
と思う事がよくあります。

最近物議をかもしている
都道府県魅力度ランキングや
住みやすい市町村ランキング、
地球温暖化に配慮している国ランキング、
国別の幸福度ランキングなどなど。
最近は人の幸福感や環境、温暖化などの
ランキングが多いようです。
個人の主観で違うものや
大きなお世話的なものまでいろいろです。

今回はそのうち幸福感(しあわせかん)について
思うところをお伝えしたいと思います。

最近は学問としても幸福学というものがあり、
企業の経営や生き方などの参考として
たくさんの文献やセミナーがあるようです。

世界幸福度ランキングによると上位は、
上から順に、
フィンランド、デンマーク、スイスなど、
北欧の国がベスト10のうち6ヵ国を占めています。
その中で日本は62位とかなり低い順位と
なっています。
ランキングの解説をみてみると、
日本は物質や賃金、安全など客観的にみると
高いはずなのに、個人主観のポイントの低さが
順位を下げていると書いてありました。
要するに、日本は恵まれているのに
幸せを感じられない、
でも客観的には幸せなはずということです。

中にはそれを引用して、
結局、幸福感とは個人の「気の持ちよう」、
「精神論」だと言っている文献もありました。
これを読んで、やっぱり日本は昔から
何でも精神論に持って行ってしまう国なんだなぁ
と思いました。

私も とある幸福学の話をチョットだけ
聞いたことがありますが、何か幸福感の
押付けのような感じがして
拒否反応の方が先に立ち、
学ぶどころではありませんでした。

学問で人の幸せを語ってみても、
人それぞれ、満ち足りているもの、
足りていないものは違いますし、
置かれた環境や状況も違います。

この幸福学でも、
お金や物に満ち足りていても
幸せを感じない人もいるし、
お金や物に困っている人でも
幸せな人は幸せだ、ということで
結局、幸せとは気の持ちようだ、
と言っていました。

しかしこれは国民、社員を安く使おうとする
政治家、経営者の理論だなと思います。
周りと比べるとあなたは今、幸せなんだよ、
ということです。

お金や物に困っているけど家族と
生活ができているから気持ちが満ち足りて
幸せかというと、日本の貧困問題を考えた時、
決して精神論で幸せは語れないと思います。

きっとお金も欲しいし、美味しい物も食べたいし、
家族にそのような生活をさせてあげたいと
思っている人も多いと思います。
住まいや将来の生活、健康に不安を感じて
気持ちだけで幸せを感じることはできません。

そこを精神論で片付けてしまうのは、
違うと感じますし、
北欧の国のランキングが高いのは、
きっと将来に対する不安を
国が目に見える形で取り除いているからです。

もっと気持ち悪いと思うのは、
人それぞれの価値観は
違って当たり前なはずなのに、
それに同意を求めたり、
押し付けようとするその現場の
空気感が異様でした。

これも所謂(いわゆる)
「同調圧力」だと思いました。

何に幸せを感じ、どの様な価値観を持つか、
そこを人に縛られない自由さも
幸福感の一つだと思います。

自分が満ち足りていないと
感じるものを欲しいと思うのは当然のことで、
それを満たす気持ちを持つことまで
精神論で片付けてしまうのは
戦前の思想と同じです。

「欲しがりません、勝つまでは」

この国の価値観も、
もう変える時ではないでしょうか?

お金や物に限らず、
知識や情報、資格に地位、
家族に子供、恋人など。
欲しいものを欲しいと言ってもいいのです。
欲しいものを手に入れようとしてもいいのです。
(ただし法律やモラルなどに反しない上で。)

これを言うと卑しいとか周りと違うとか
おかしな同調圧力が働くから日本は
幸福度ランキングが低いのです。
またそれをもっともらしく、
政治家、経営者の理論を優先して
精神論でまとめようするのも違います。

大切な人との今しかない時間も含めて、
満たされていないものを
満たそうとしているとき、
あるいは満たされていないものを
手に入れたときに感じるものが幸せだと思います。

幸せとはそういうものだと私は思います。

そして自分が幸せだと感じているなら、
幸福学もランキングも
正直、どうでもいいかなぁ
と思いましたww


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