白河の清きに魚も棲みかねて
もとの濁りの田沼恋しき
この句はご存じの方も多いと思いますが、
江戸時代、白川候松平定信が行った「寛政の改革」を
風刺した狂歌です。
あまりにも度が過ぎる倹約令、倫理•道徳感などの改革に対して
民衆が田沼意次の利権政治を懐かしんだ歌になっています。
利権、腐敗政治が良いわけではありませんが、
ふと今の会社の現状を振り返ったとき、この歌が
頭をよぎりました。
会社の中が何かにつけて
「べき論」、「正論」で塗り固められ、
とても息苦しい環境になっています。
何もどこかの現代政治家のような
利権・賄賂をばら撒くの政治を
良しとしている訳ではありません。
ただ水も清すぎるとバクテリアなどの餌がなく、
魚が住めないのと同じで、人間社会も
べき論、正論の一点張りではやっていけません。
過ぎたるは及ばざるがごとし。
何事も塩梅(あんばい)というか、
バランスというか、ちょうどいい所の
見極めが大事だと感じる今日この頃です。
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