今回は労働環境と人権の観点からの
お話です。
私の働く部署は、それほど残業の多い部署では
ありませんが、他の部署では、
残業時間100時間超えの社員が後をたたず、
人員が増強されているわけでもありません。
あっちの部署の100時間超をたたけば、
次はこっちの部署で100時間超。
まるでモグラ叩きそのものです。
都市圏の事務所では、
若い社員がうつ病を発症し、
親御さんが怒鳴り込んで
来たこともあります。
江戸時代、士農工商の身分制度で、
農民を生かさず殺さず、
ギリギリのところで
働かせる考え方から始まり、
明治時代の製糸工場で働く
女工を題材にしたノンフィクション映画
「あぁ、野麦峠」のような労働環境から
100年以上の時が過ぎていますが、
この国の労働環境はどれだけ進歩したのだろう?
と最近思ってしまいます。
また以前テレビで見た映像ですが、
昭和の黒部ダム建設現場で、
「男たちの血と汗と命をかけた物語」と
何名もの人が命を落とした過酷な現場で
働く姿が美化されたような
紹介映像を見たこともあります。
正直、自分はここまでして
働きたくないと思いましたし、
過酷な環境を正当化していて、
気分の良いものではありませんでした。
そして20世紀から21世紀へ、
平成から令和へと時代は変わりました。
これからのあなたちの働き方は
あなたたちが決めることですが、
若い人たちにもきちんと知識という
身を守るための情報は
持っていてもらいたいと思います。
経営者や権力者はいつでも人権より
我が身の利益を優先します。
そのために大儀や理想、理念、
環境問題などを持ち出し、
過酷な労働環境で働くことに異常を感じない
ように仕向けて正当化していきます。
その環境で、大勢の人が毎日当たり前のように
働くことで感覚をマヒさせて、
異を唱えられない風土を作っていきます。
異を唱える方がおかしい風潮になっていきます。
そして、異を唱える人は見せしめに
左遷されていきます。
いざという時の残業は仕方ないとして、
毎日残業することが当たり前になっていたり、
個人の能力を理由に、
残業代を搾取(さくしゅ)されていることは
当たり前ではありません。
法律は建前上、労使対等と言いながら、
今の世の中で対等ではないのです。
増え続けている非正規雇用者の数、
外国人実習生の数が物語っています。
そしてこの実態こそ、
江戸時代の生かさず殺さず、
明治時代の製糸工場であり、
昭和の建設現場です。
歴史は繰り返すと言われますが、
これ以上、負の歴史を繰り返していけません。
裸の王様は、やっぱり裸なのです。
これから日本は人口減少に向かいます。
このままのやり方では、
きっと少なくなった労働者数で、
今まで以上の成果を求められるのは
明らかです。
まずは人権と言う権利を知り、
日本の労働環境の歴史と現状を知り、
そして自分はどの様な働き方を
すべきなのか、したいのか、
意志を持つことが大事です。
働くことは生きるために必要です。
だからきちんと働きます。
そして同時に自分の大切にすべきものも
きちんと大切にして生きていきたいと
思います。
自分の命の時間を使って、何をすべきか
これからのあなたたちにも、
意志をもって働くことを
自分の経験からお伝えしたいと思います。
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