五感と感情

人間は他の動物と違って
五感や六感が劣っているという話を
聞いた事があります。

それは知力が他の動物より
優れているため、
命を脅かされる危険が
低いからです。

動物たちは最新のシステムを
持たずとも噴火や地震、
土砂崩れなどを事前に察知する
五感や六感を持ち合わせています。

人間はそれを知力で補っているのです。
でも最近では六感どころか、
五感すらも衰えているのでは
ないかと思う事があります。

忙しさにかまけて
自然を見たり、
匂いや暑さ、寒さを感じたり、
川の流れや風の音を聞いたりする
機会が減り、いつの間にか
五感すらも鈍くなっているのでは
ないかと思いました。

この数年、自然の中を散歩してみると
いつもの散歩道には、
これまで気づかなかった花が咲いていたり、
綺麗な薔薇を飾ってある家の付近を通ると、
とても良い匂いがすることに
気づいたりしました。

それと同時に
綺麗なものを見たら嬉しい、とか、
風になびく、木々の揺れる音、
小鳥の鳴き声など聞いて安らいだり、
五感を動かすことで
感情も動き始めたような気がします。

スピードや効率ばかりを
追求するあまり、余裕がなくなり、
感情を働かせる機会すら
無くなっているのではないかと
思います。

機械やロボットではないのですから
美味しい、綺麗、いい匂い、
良い音色、肌に感じる風や
暑さ、寒さなど、
人間らしさを失わずに
生活したいものだと思います。

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