世間を賑わす大手中古車販売のBM社。
次から次へと、
いろいろな内容が暴露されています。
報道の内容を見ていると、
程度の差はあれ、
同様な事をやっている会社は
意外と多いのではないかと思います。
特に今回の会社の報道では、
経営計画書なる手帳を従業員に配布し、
経営の原点12箇条という内容が
気になりました。
「潜在意識に透徹するほどの
強く持続した願望を持ち続ける」
「経営とは格闘技にも勝る
激しい闘争心が必要」
これは日本を代表する大手企業の
経営のカリスマと言われる方が
築いた経営手法に出てくる言葉です。
私の会社の中でも名称は違えど、
同様の手帳が全社員に配布され、
毎朝朝礼で唱和しています。
まだまだ手帳に記載されている項目は
たくさんありますが、
この経営手法を学んだ経営者は
日本中に何百社とありますから、
聞き覚えのある方も
大勢いる事だと思います。
結局は目的が手段になり、
その浅はかな、形だけの真似が
この様な結果につながったのだと
思います。
私の会社もそうですが、
日本企業、特に同族会社というのは、
多かれ少なかれ似たような企業が
そこらじゅう点在しているのではないか、
と思います。
所詮は借り物の言葉で
いくら「わかった風」に
語ってみたところで、
全く伝わらないのです。
他社の成功事例を、
そのまま真似ても
上手くいくはずがないのです。
上わべだけカジった経営者の勘違いが、
法律、顧客を置き去りにした
この様な利益至上主義に繋がったのです。
きっと今頃、
あちこちの会社で証拠隠滅に
奔走している経営者も多い事でしょう。
以前、「仕事観14」でも書きましたが
経営哲学と思想統制は別物です。
経営計画や中期目標などは
思想統制、精神論で
達成すべきものではなく、
市場分析や顧客分析などに基づく、
純然たる行動計画でなければ
ならないものなのです。
さて、皆さんの会社は、
どうでしょうか?
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