はだしのゲン

昨のニュースで
漫画「はだしのゲン」が教育教材から
外されるという報道がありました。

正直なところ、非常に残念に思います。
私が小学生のとき、唯一学校に持って
行って良い漫画でした。

内容は戦争の生々しさが伝わって、
非常に怖い思いをしましたし、
子供ながらに、このような戦争の
世界で生きるのは嫌だと思いました。

教材の廃止の理由は、食べるために
池の鯉を盗んだり、時代にそぐわ無い
状況が理解されにくい、など言われて、
そこを理解してもらうのに
時間がかかるという理由でした。

何故、池の鯉を盗まなければ
ならなかったのか?
原爆だけではなく、戦争の恐ろしさの
後に続く悲惨な生活実態ですから、
ここをきちんと教えることこそが、
本質的な教育ではないかと思います。
本質は決して外してはならないと
思います。
一体、誰のための教育かと
言いたくなります。

現在の日本の教育は時短や効率化を
追及するあまり、教育の本質を
省いて良いという理由には
なりません。

教育委員会の言い分を聞いていると
原爆教育だけしかしないのか?
と思ってしまします。

以前、祖父の教え終戦記念日
という内容で、
実際に戦争に行った祖父の事を
書いたことがあります。

戦争体験をした方は、その後の
生活でも大変苦しんだと思います。
そういう意味では、
「はだしのゲン」は、
原爆も戦争体験もその後の生活も
描かれており、
さらにはそこから残された人の
未来、希望につながる終わり方を
しています。

今回、「はだしのゲン」が
教育教材から外れたこと、
非常に、非常に残念でなりません。


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