型破りと形無し
これはもともと歌舞伎で使われていた
言葉だと聞いたことがあります。
型破りというのは、
辞書的には奇抜とか、破天荒とか
そのような意味があるようですが、
歌舞伎では、
徹底して基礎を身につけた人が
その基礎、いわゆる型を超えて
個性を発揮するすることを
言うそうです。
で、形無しとは、
基礎も出来ない人が
勝手なことをやること、
すなわち形がないことと
言われていました。
一見、同じような意味合いに
捉えられがちですが、
その差には大きいものがあります。
先日、「形式知と経験知」という内容や
「一流の人」、「日本人の猿まね」
という内容を掲載しましたが、
これらは言っていることに
相反するところがあるように
見えますが、実は全てが同じ事を
言っています。
何事も基本が大事、という事は
歌舞伎に限らず、スポーツや
芸術、職人の世界、すべてに
共通して言えることだと思います。
そして、真似て学ぶことは大切ですが、
いろいろな手法や技術だけを
基本がない所に、形だけ真似をしても
上手くいかないという事です。
またマニュアルだけでは一流には
なれませんが、基本を疎かにしても
一流にはなれない、ということです。
出来ない事を
出来るようになるためには、
出来る人からまねて学ぶことも
大切なことです。
先人の知恵を身につけ、
その基本を元に型を破れるように
一見、地味で地道なことも
必要なのです。
今の努力は、将来の自分に
きっと必要なものなのです。
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